曲の聴き方

ギターを手に入れて、バンドというものを意識するようになる前はどの音がギターなのか、ベースなのか、キーボードなのか、ドラムもタンタンというスネアの音以外わかりませんでした。というか気にしようとも思いませんでした。単純に聴いて、良いと思えば好き。そうじゃなきゃ気に入らない。そういった聴き方をしてました。おそらくボーカルと全体の雰囲気くらいしかまともにわからないので、それだけで判断していたんだと思います。

楽器を始めてボーカル以外の音を意識し、区別がつくようになってからはそれぞれの楽器のフレーズも吟味しながら聴くようになりました。
そのおかげでここのベースがかっこいい、このギターの音が気持ち良い、ドラムが絶妙だといった楽しみが増えました。

しかし吟味するポイントが増えてすべての楽器のフレーズが一定以上気に入らないと良い曲と思えなくなったため、良い曲と言えるものが少なくなってしまいました。
そして曲をパソコンで作るようになってからはシンセサイザーのフレーズや各楽器の音色、さらにはそれぞれの音の位置や音量のバランスといったものまで気にするようになったので余計に面倒なことになってしまいました。

内面ばかりに意識を向けてしまい、全体の雰囲気を感じにくくなったのは結構致命的です。
今一度初心に戻り、雰囲気にも意識を向けられるように曲を聴くように努め、作るようにしたいです。